1.地域個性と地域の風土資産調査
 
個々の地域の個性(誇り)は地域にある地名、自然、歴史・文化、民俗、伝説、習慣、風習等など(風土資産)の中に多数有るが、あまり知られていません(隠れています)。
これらを掘り起こし、整理して地元住人が再認識することが地域の誇り意識の創出に繋がるものと考えられます。
このことから、地域個性を多方面にわたり活用するためには地域の風土資産を調査する必要があります。
 
【1】六大風土資産調査
ここで調査を行う風土資産は以下のように分類できます。
 
六大風土資産分類項目例
六大分類
調査対象項目
地圏風土資産
地名、地形・地質(岩石・鉱物等)、山岳、峠、洞窟、岩、等
水圏風土資産
海・海洋、河川(川)、沢、滝、泉(湧水)、温泉、湖・湿地、水質
気圏風土資産
気候、雨、風、雪、霧、雲、四季
生物圏風土資産
銘木、植物(樹木・草花)、動物、昆虫、魚類、貴重種、天然記念物等
歴史文化圏風土資産
人物、遺跡、史跡・旧跡、神社・仏閣、石仏・石塔・石碑(歌碑・句碑等)、史実・実話、祭り・風習・信仰、伝説・民話、芸能、古道、文化財
生活活力源風土資産
特産物、行事(イベント)、地域シンボル産業・伝統地場産業、観光・文化施設(文化資産、名所・公園)、社会資本(ダム、道路、橋梁、トンネル、水路等)、スポーツ、キャッチフレーズ
 
【2】地域デザイン基調の調査
地域を代表するの物の色や物・民具の形(デザイン)、柄、紋、建築様式など施設設計(施設デザイン)などの基礎資料となりうる地域デザイン基調の調査も目的に応じて行います。
 
 2.地域個性を活かしたソフトデザイン設計・ハードデザイン設計
 
地域の個性を活かすためのソフトデザイン設計・ハードデザイン設計には具体的には以下のようなものがあります。
 
【1】地域個性の再認識マップの作成(ソフトデザイン設計)
地域の誇りを観光マップとは異なった切り口で地域の誇り紹介マップとして作成し、地元住人への再認識資料として、また、来訪者に対する地域紹介資料としても活用できます。
 
【2】地域個性の再認識ガイドブックの作成(ソフトデザイン設計)
上記の再認識マップで紹介した風土資産をより深く紹介した冊子タイプの地域紹介ガイドブックを作成し、マップと同様に地元住人への地域理解の啓蒙と来訪者へのインフォメーションを兼ね備えたものを考えております。
 
【3】施設のネーミング(愛称名)の提案(ソフトデザイン設計)
公共施設の名称を決めるに当たり、地域の誇り、消えつつある旧地名等を考慮した施設名称(案)・愛称名(案)を、風土調査結果等を基にローカルアイデンティティの視点から提案します。
 
【4】地域個性を活用した施設デザイン設計(ハードデザイン設計)
地域に伝わる固有のデザイン基調(地域デザイン基調調査)結果等を基にして、施設デザインコンセプトの提案と施設デザイン設計を行います。(例えば、管理施設、公共施設の外観デザイン、公園デザイン、掲示板のデザイン、橋梁の高欄・親柱のデザイン設計等)
 
【5】野外地域学習施設設計(ソフト・ハード総合設計)
地域の誇りや歴史等を野外においてじかに感じ取れる(地域学習が出来る)ことを目的として、地域内に目的(例えば、歴史についてとか石碑についてとか)毎に散策ルートを設定し、対象風土資産地点に説明施設を計画して地域の誇り再発見を体感できる施設設計を提案します。この際の説明施設の内容及び施設デザイン設計においては、地域の個性を取り入れ、かつ統一されたデザインコンセプトで設計を行います。
 
 
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